/

「置き配」盗難相次ぐ 受取場所・方法に工夫を

「置き配」の荷物を狙った窃盗が増えている

新型コロナウイルスの影響で玄関先などに荷物を置いて届ける「置き配」サービスの利用が広がる中、荷物を狙った窃盗被害が各地で相次いでいる。利用拡大の背景には感染予防のため手渡しの配達を避けたい消費者の要望もあるだけに、警察は「荷物が人目につきにくい受取場所の指定を」と注意を呼びかける。

「この時期に行けば金目のものがあると思った。他にも結構やっている」。5月中旬、東京都北区の団地で玄関前に置かれた段ボール箱の荷物を盗んだとして、無職の男(46)が警視庁に窃盗容疑で逮捕された。段ボール箱に入っていたのは衣類や化粧品など114点(4万円相当)。送り主が親族宛ての荷物を玄関前に置き、宅配業者が集荷に訪れる予定だった。

この団地の周辺では3月中旬以降、廊下やガスメーターボックス内に置かれた荷物の盗難被害がほかに16件確認されており、警視庁は置き配を狙った事件とみて調べている。

置き配とは、玄関先や専用の宅配ボックスなど、あらかじめ指定した場所に荷物を置いて集配するサービスだ。外出自粛要請を受け、ネット通販の利用が増えたことに加え、配達員と接触せずに荷物を受け取ることができるため、新型コロナの感染予防策としても需要が高まっている。

盗難被害は東京以外でも相次いでいる。愛知県警によると、4月に寄せられた置き配の窃盗被害相談は少なくとも12件で、2月(3件)、3月(8件)と比べて増加。県警幹部は「配達物が届かないだけなのか、盗まれたのか判別しにくいケースも多い」と捜査の難しさを語る。

国民生活センターによると、大阪府内でも4月上旬、置き配を狙った盗難が疑われる相談が2件あった。このうち、府内在住の30代男性は大手インターネット通販で消毒液を購入。宅配業者から「自宅前に消毒液を置いた」と連絡を受けたが、帰宅すると商品はなかったという。

利用者の防犯意識を高める取り組みも始まった。愛知県警は豊川市などで、5月から荷物の置き場所に人目に付きにくい場所を指定したり、早く荷物を引き取ったりするよう求める「置き配の防犯対策」をまとめたチラシを配布している。家屋への不在を知られ空き巣に狙われるリスクも高まるとして、戸締まりの徹底や住宅の防犯対策も促している。

国内の配送事業者も、配送時間の事前通知や写真による配送完了通知などの防犯対策を講じる。

住環境と防犯対策に詳しい奈良女子大の瀬渡章子教授は「新型コロナの影響で在宅中でも置き配を利用する人が増えている」と指摘する。「配達側が配達完了通知を送ってすぐに回収できるようにしたり、一戸建てでも独自の宅配ボックスを置いたりする工夫が必要だ」と呼びかける。

ネット通販が普及する米国でも、置き配の盗難被害が多発している。遠隔操作で玄関ドアの施錠・解錠ができるスマートキーで、不在時に家の中に置き配できるサービスなどが登場しているという。

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

新型コロナ

新型コロナウイルスの関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。

ワクチン・治療薬 休業・補償 ビジネス 国内 海外 感染状況

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン