アルゼンチン、債務交渉期限を再延期 6月12日まで

2020/6/2 11:01
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【サンパウロ=外山尚之、ニューヨーク=宮本岳則】アルゼンチン政府は1日、2日を期限としていた債務交渉の期限を12日に再び延期すると発表した。地元メディアなどによると、政府側と債権者側の双方が返済条件で歩み寄る姿勢をみせている。アルゼンチン政府は「我々は提案の最終修正を進めている」として、最終合意に近づいているとの見解を示した。

アルゼンチン経済は新型コロナで深刻な打撃を受ける(5月30日、ブエノスアイレス)=AP

政府側の交渉窓口のグスマン経済相は1日に発表した声明で「(譲歩できる)余地はわずかだ」とする一方、「今回の延長は単に技術的な理由だ」として、合意が近いと示唆した。アルゼンチン政府は当初3年間としていた支払い猶予期間を2年間に短縮するなど、譲歩する姿勢を示しているとされる。

アルゼンチン政府は新型コロナウイルスを理由に債務減免や支払い猶予を求めている。5月22日までの交渉期限内で合意できず、約5億ドル(約540億円)の国債利払いをスキップしたことで独立以来9度目のデフォルトが確定していた。

一方、デリバティブ(金融派生商品)の取引慣行などを決める国際金融団体「国際スワップ・デリバティブズ協会(ISDA)」は1日、アルゼンチン国債のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の契約者への保険金支払いが必要になるとの判断を示した。アルゼンチンが4月、一部国債の利払いを止めたことを「デフォルト(債務不履行)」と認定した。

CDSはデフォルトのリスクに一種の「保険」をかける金融商品だ。CDSの買い手は、デフォルトによる損失をCDSの売り手から補填してもらえる。CDSの売買の当事者などからなる「決定委員会(DC)」が1日、全会一致でアルゼンチンの利払い停止を「デフォルト」と認定した。ISDAは今後、清算対象となるCDSの清算価格を入札方式で決める。

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