福岡で休業解除 中洲「3密防ぐ」、北九州は自粛続く

2020/6/1 22:28
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感染防止のため、店内にアクリル板を設置した中洲のナイトクラブ(1日、福岡市)

感染防止のため、店内にアクリル板を設置した中洲のナイトクラブ(1日、福岡市)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、接待を伴う飲食店などに出ていた福岡県の休業要請が1日、解除された。福岡市・中洲では久々に店を開けるスナックなども多く、にぎわいを取り戻そうと躍起だ。沖縄県でもこの日、来県自粛要請が解かれ、観光産業の再生への動きが本格化した。一方で、再び感染者が増えている北九州市は解除の対象を外れ、警戒が続いている。

九州最大の歓楽街、福岡市・中洲。4月14日から出されていた休業要請が解除され、日が落ちると次々にナイトクラブやスナックの看板が点灯した。「店内はまるで病院みたい。でも、できる感染対策は全部やる」。1日夜、約2カ月ぶりに営業を再開した高級クラブの女性オーナーは気を引き締めた。

客や女性スタッフの間で飛沫感染が起きないよう、店内の至る所にアクリル製の板を置き、換気徹底のため手製の網戸もしつらえた。客が希望すれば顔を覆うフェースガードも提供する。「3密」(密集、密接、密閉)を避けるため客席も半分ほどに減らした。客には電話で予約してもらい、店が混まないように調整するという。

スナックの店内には感染対策の案内が掲示されていた(1日、福岡市・中洲)

スナックの店内には感染対策の案内が掲示されていた(1日、福岡市・中洲)

売り上げを失い、店舗の家賃やスタッフの給与補償などで1千万円以上を支出するなど休業の痛手は大きい。「いつ第2波が起きるか分からないが、お客様の要望もあるし、従業員の生活も支えたい」と話した。

県をまたぐ移動の自粛を要請していた沖縄県は1日から北海道や東京、福岡など6都道県を除く地域との移動自粛を解除した。観光産業の回復に向け、県は1日、旅行会社が県民に販売する県内旅行の一部代金を補助する「おきなわ彩発見キャンペーン」の実施を発表した。

6月5日から7月30日まで、旅行代金に応じて1人当たり最大1万5千円を助成。県の担当者は「まずは県民の旅行需要を喚起し、観光業の早期回復を図りたい」と話す。

那覇市国際通り商店街振興組合連合会によると、現在もまだ休業している店舗が多い。人通りも例年の1割ほどという。担当者は「また沖縄ににぎわいが戻ってくると期待している。安全対策をしっかりしていきたい」と力を込めた。

一方、1日までに10日連続で計113人の感染が確認された北九州市では、接待を伴う飲食店とライブハウスへの休業要請が続く。再開を目指している店舗からは休業の延長に落胆の声が漏れる。

「『第2波』が来ているので仕方がない」。4月から休業する同市内のライブハウスの女性オーナーは肩を落とす。6月1日から営業を再開するつもりでステージに飛沫防止のシートを設置するなど準備を進めてきたが、再開は遠のいた。

県の休業要請は18日までだが「感染拡大が収束している確証はない」と判断し、6月末までの休業を決めた。「常連のお客さんたちは歌いたがっている。延々と休業が続くけれど、できる対策を取りながら諦めずに待ちたい」と話した。

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