韓国上場企業31%営業減益 1-3月期 内需不振響く

アジアBiz
2020/6/1 20:40
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ナイトクラブでの集団感染が発生し、繁華街は閑散としたまま(5月、ソウル市)=ロイター

ナイトクラブでの集団感染が発生し、繁華街は閑散としたまま(5月、ソウル市)=ロイター

【ソウル=細川幸太郎】韓国取引所がまとめた国内上場企業592社の2020年1~3月期の連結決算は、営業利益が前年同期比31%減の19兆4772億ウォン(約1兆7000億円)だった。新型コロナウイルスの影響を受けた内需型のサービス業(営業益61%減)や流通業(同28%減)の不振が響いた。主力の半導体を含む電気電子は同4%減に踏みとどまった。

韓国取引所に上場する12月期決算の企業(金融業を除く)592社の決算をまとめた。売上高は0.9%増の495兆ウォンで、平均の売上高営業利益率は前年から1.8ポイント下がり、3.9%だった。主力産業の自動車など輸出企業の業績は低迷しており、4~6月期はさらに落ち込む見通しだ。

ロッテショッピングとイーマートの流通2強の1~3月期の営業利益はそれぞれ75%減、35%減と落ち込んだ。ただ新規感染者数の減少とともに店舗販売額は4月以降は回復傾向が続いており、両社とも4~6月期は1~3月期より業績改善する可能性が高い。

全17業種の営業利益のうち4割超を稼いだ「電気電子」はデータ保存に使う半導体メモリーの需要が下支えした。外出制限でテレビ会議や遠隔授業など大量のデータ通信を伴うネットサービスの利用が増え、サムスン電子やSKハイニックスの業績が堅調だった。

野村証券ソウル支店の鄭昌沅(チョン・チャンウォン)リサーチ本部長は4~6月期について「内需は回復するが、輸出企業の業績は大きく落ち込む」と分析。20年12月期の業績見通しは「輸出企業も4~6月期には底を打ち、徐々に改善していく」と予測する。

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