米デモ、40超の都市で夜間外出禁止 50年ぶり規模

2020/6/1 19:56 (2020/6/2 5:46更新)
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デモの過激化で、ホワイトハウス周辺でも放火が発生した(5月31日、ワシントン)=AP

デモの過激化で、ホワイトハウス周辺でも放火が発生した(5月31日、ワシントン)=AP

【ワシントン=中村亮】白人警官の暴行による黒人死亡事件への抗議デモが5月31日、全米でさらに広がった。米メディアによると、抗議デモは少なくとも140都市におよび、首都ワシントンやサンフランシスコなど40超の都市で夜間外出禁止令が出された。外出禁止令の広がりは公民権運動を主導したキング牧師の暗殺が起きた1968年以来、約50年ぶりの規模だという。

首都ワシントンではホワイトハウス周辺の教会や労組ビルが相次いで放火された。警察隊はデモ隊に催涙弾を発射し、ペットボトルを投げた人々が次々と拘束された。シークレットサービスは31日、ホワイトハウス周辺を警護していた警官60人以上が負傷したと明らかにした。

各州は治安維持に向けて州兵(ナショナルガード)の動員に乗り出した。国防総省によると、31日午前時点で首都と15州で5000人が動員された。トランプ大統領は連邦政府の軍に属する憲兵隊の派遣も視野に入れる。国内の治安維持目的での連邦軍派遣は1807年に成立した暴動法で認められている。同法の適用に踏み切れば黒人に暴行した白人警官が無罪となり1992年に起きたロサンゼルス暴動に対処して以来となる。

抗議活動は全米75都市に広がった(31日、米ボストン)=ロイター

抗議活動は全米75都市に広がった(31日、米ボストン)=ロイター

シカゴでは一部のデモ参加者が市営バスの屋根に上り、「正義がない限り、平和はない」と訴えた(30日)

シカゴでは一部のデモ参加者が市営バスの屋根に上り、「正義がない限り、平和はない」と訴えた(30日)

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