みらかとBML、新型コロナの抗体検査を受託開始

2020/6/1 17:38
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臨床検査受託大手のみらかホールディングス(HD)とビー・エム・エル(BML)は1日、新型コロナウイルスの抗体検査の受託を同日から始めたとそれぞれ発表した。全国の医療機関や自治体などから受託し、経済再開に向けて増加する抗体検査の需要に応える。みらかHDは子会社のエスアールエル(東京・新宿)で受託し、すでに1日当たり数千件を検査できる態勢を整えた。

PCR検査が現在の感染の有無を調べるのに対し、抗体検査は過去の感染歴を調べられる。血液を採取し、新型コロナに感染することで作られる「抗体」と呼ばれるたんぱく質を検出する。

両社ともクリニックなどで利用が始まった簡易検査キットではなく、専用の装置で判定する。抗体検査の中でも判定精度が高いとされる手法を使う。ウイルスのたんぱく質である「抗原」と抗体の結びつきを光らせて測定する。試薬は海外メーカーが研究用試薬として日本で販売しているものを使うもようだ。

検出する抗体には感染初期に増える「IgM(アイジーエム)」と、遅れて増える「IgG(アイジージー)」の2種類がある。みらかHDは両方の抗体の有無を調べる。BMLはまずIgGの検査から始め、IgMを検査できる態勢も整える。

みらかHDとBMLは新型コロナのPCR検査も受託しており、受託能力を拡大している。抗体検査を加えることで新型コロナ感染の実態をつかめるようにする。同じくPCR検査を受託しているLSIメディエンス(東京・千代田)も抗体検査を受託する検討を進めているという。

経済活動の再開やワクチン開発に向けて、新型コロナの抗体検査の需要は今後増えると予想される。厚生労働省は1日から東京都と大阪府、宮城県で計1万人規模の抗体検査を開始。主に医療機関が持つ試薬や装置で測定する。

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