白川郷など観光名所も相次ぎ再開 休業継続の店も多く

2020/6/1 16:08
保存
共有
印刷
その他

全国各地の著名な観光地でも1日、再開が相次いだ。ただ、団体客の予約がなかなか戻らないことなどを背景に休業を続ける店も多いほか、見学対象を「県民のみ」に限定した公開とするケースも。海外客の回復も見通せず、先行きはなお不透明だ。

閉鎖が解除された五箇山菅沼合掌造り集落にある土産物店で客を待つ店主(1日、富山県南砺市)=共同

閉鎖が解除された五箇山菅沼合掌造り集落にある土産物店で客を待つ店主(1日、富山県南砺市)=共同

岐阜県白川村と富山県南砺市は1日、世界文化遺産に登録されている「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の閉鎖を解除した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため5月2日に原則閉鎖されて以来、約1カ月ぶりの再開となった。

両県は5月14日に新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の対象からは外れたが、白川村と南砺市は、再開に向けた感染症対策のための準備などを理由に閉鎖を継続していた。

南砺市側の五箇山菅沼合掌造り集落は、一部の駐車場や飲食店の閉鎖を継続している。団体客の予約は当分入っておらず、同集落保存組合の田畠敬史さん(71)は「再開したが、人が来るかどうか分からない」と話す。

白川村の白川郷合掌造り集落も、大半の店舗が休業したまま。約1カ月半ぶりに営業を再開した土産物店の佐藤里子さん(51)は「村営駐車場の再開に合わせて店を開けたが、思ったより周りは開けていない。外国人頼みの観光地だから、これからどうなるか心配」という。

北アルプスの大自然を楽しめる黒部峡谷鉄道(富山県黒部市)のトロッコ電車も1日、運行を再開した。冬季休業明けの4月20日に再開の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で見合わせたため、例年より約1カ月遅れた。

運行を再開し、鉄橋を渡る黒部峡谷鉄道のトロッコ電車(1日、富山県黒部市)=共同

運行を再開し、鉄橋を渡る黒部峡谷鉄道のトロッコ電車(1日、富山県黒部市)=共同

県有数の温泉街がある宇奈月―欅平の全線約20キロが開通。感染防止のため乗車定員を減らし、6月は間引き運転を行う。同県滑川市の主婦、神谷光江さん(76)は「家にこもってばかりではストレスがたまるので、気分転換のために来た。自然を楽しみたい」と笑顔で話した。

2016年4月の熊本地震で大きな被害を受けた熊本市の熊本城では、新たに設置された見学通路が1日、県民限定で公開された。

対象を限定したのは感染防止が目的で、県外客の受け入れは19日からとする。県民向け公開も、入場者を1時間当たり200人程度に制限するため整理券を配布する。

復旧工事中の熊本城(1日、熊本市)=共同

復旧工事中の熊本城(1日、熊本市)=共同

通路は全長約350メートルで、地上からの高さは約5~7メートル。回廊状になっていて、大天守を仰ぎ見ることができるほか、石垣の被害状況や復旧工事も間近で見学できる。

何度も訪れているという熊本市の会社員、栃原里咲さん(23)は「被災前は天守閣から見る景色が好きだったが、今は復興が進む様子を見るのが楽しみ」と笑顔だった。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]