住民3割に石綿吸引の所見 旧工場周辺、環境省調査

2020/6/1 15:42
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アスベスト(石綿)を扱う工場や施設があった一部地域を対象として環境省が2015年度に始めた調査で、19年度までの5年間で3割を超える住民に石綿を吸引したとみられる所見があったことが1日までに分かった。

石綿被害に対する健康管理方法を検討するための試行調査として実施。対象地域は順次広げており、19年度までにさいたま市や神戸市など9都府県の27自治体を調べた。施設周辺に住んでいたことなどを条件に希望者を募り、コンピューター断層撮影(CT)やエックス線の検査を受けてもらった。

その結果、5年間でCT検査を受診した延べ7926人のうち34%の2672人に石綿が原因でできる「胸膜プラーク」が確認された。環境省は「CTは小さいプラークを拾うため」と説明しており、調査対象となった人のうち精密検査で中皮腫や肺がんといった石綿関連疾患と診断された人は58人にとどまった。

希望者に限定した現行手法では健康被害の現状を把握しきれていない可能性があり、環境省は今後、さらに対象を広げるなどするとしている。〔共同〕

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