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巣ごもりわが家で富士登山 3776メートルに341人成功

巣ごもり生活の今春、自宅や公園の階段を富士山の標高と同じ3776メートルに相当する高さまで繰り返し上る「スカイランチャレンジ3776」がSNS(交流サイト)を通じ広がった。1カ月間に341人が"登頂"に成功。参加した登山愛好家らは「再び山に行けるようになれば、存分に自然を楽しみたい」と話す。

自宅の階段を「1321往復した」という星野由香理さん(右)と夫の晃宏さん(25日、栃木県日光市=本人提供)

「1段22センチ、計13段の自宅の階段を1321往復した」。栃木県日光市のフィジカルトレーナー、星野由香理さん(34)は、3日間で達成した。「1日目が終わると、ふくらはぎの筋肉痛がすごかった」。刺激された夫晃宏さん(35)も10日間かけて到達。チャレンジ中は、汗が滴った階段の掃除が日課となった。

自宅近くにある神社の階段で、トレーニングに励んでいる渡辺良治さん(4月、東京都青梅市=本人提供)

チャレンジの狙いは、外出自粛中の運動不足の解消。ゴールを登山家の聖地、富士山の標高とすることで意欲をかき立てるアイデアだ。階段の高さを自分で測ったり、スマートフォンのアプリを使ったりして登った高さを測定。「3密」回避のため、場所は自宅周辺とし、参加するのは個人か、同居の家族に限った。

東京都羽村市の渡辺良治さん(36)は、世界中の超高層ビルの非常階段を駆け上がるレースで世界3位の実力者。富士山の麓から山頂までの「富士登山競走」で8位に入賞したことも。自宅近くの神社の階段などを利用し、1カ月間の獲得標高は約5600メートルに達した。「下りも衝撃吸収で腹筋を使う。良いトレーニングになった」

人里離れた場所の登山は「3密」と縁遠いイメージだが、山小屋の利用者同士の感染や、遭難や滑落事故が起きると医療現場の負担となる懸念がある。静岡県や山梨県は今夏の富士山を閉鎖すると決めた。山小屋や登山道での密集状態を避けるのが判断理由だ。毎年7月の富士登山競走も、今年は史上初の中止となった。

星野さんは毎年数回は富士山に登り、昨年は富士登山競走にも出た。「感染拡大が大好きな登山にも影響し、やるせない思いでいっぱい。階段上りは単調で無心。再び山に登れたら自然を満喫したい」。渡辺さんも「今は地道なトレーニングに励みたい」と話す。

今回呼び掛けた主催者は、より身近にしようと、都道府県ごとに標高が最高の山を目指す企画も検討中という。

〔共同〕

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