高速鉄道の凍結、20年末まで延長 マレーシアとシンガポール

2020/5/31 19:58
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シンガポールとマレーシアは18年9月、20年5月末までの高速鉄道計画の凍結で合意していた=ロイター

シンガポールとマレーシアは18年9月、20年5月末までの高速鉄道計画の凍結で合意していた=ロイター

【シンガポール=中野貴司】マレーシア政府は5月31日、シンガポールとの間を結ぶ高速鉄道計画の凍結期間を5月末から12月末まで延長することで合意したと発表した。5月末までに総費用などを再検討して計画を再開する予定だったが、マレーシアの国内政治の混乱で協議が進まなかった。

マレーシアのアズミン・アリ貿易産業相が31日の声明で明らかにした。高速鉄道計画はマレーシアの首都クアラルンプールとシンガポール間の約350キロメートルを90分で結ぶ構想で、ナジブ元首相時代の2013年にシンガポール側と正式に合意した。18年の政権交代で首相に就いたマハティール氏は計画の見直しを主張し、20年5月末まで計画を凍結した。

そのマハティール氏も2月に首相を辞任し、後任のムヒディン氏は新型コロナウイルス対策に追われた。5月末の期限までに両国が合意できる見直し案が作れなかったため、凍結を7カ月延長せざるをえなくなった。

アズミン氏は31日の声明で、31年1月の開業予定時期の変更には言及しなかった。ただ、両国の交渉が難航すれば開業時期もずるずると先送りされる懸念は残る。13年の建設合意時には、20年の開業を目指していた。

シンガポールのコー・ブンワン運輸相は31日、フェイスブックに「凍結期間を延長することで、マレーシアが計画見直し案を明確にし、両国が見直し内容を評価する時間を確保できる」と投稿した。「両国の国民への恩恵が大きい高速鉄道計画には今も楽観的だ」とも強調した。

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