メルケル首相、トランプ氏招待に応じず G7首脳会議

ドイツ政局
2020/5/30 19:48
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【ベルリン=石川潤】ドイツのメルケル首相が、6月下旬に米首都ワシントンで開かれる予定の主要7カ国(G7)首脳会議のための訪米に応じない意向であることが30日までに分かった。ドイツなどの複数のメディアが伝えた。G7首脳会議は当初テレビ会議で開く予定だったが、トランプ米大統領が新型コロナウイルスからの正常化の象徴として、一堂に会して開くことを提案していた。

メルケル首相はトランプ氏のG7首脳会議への招待に応じない意向=ロイター

独DPA通信によると、メルケル首相はトランプ氏の招待には感謝するものの、現在の感染状況などを考慮すればワシントンを訪問して会議に参加することは難しいと考えているという。感染状況が大幅に改善すれば態度を変える可能性も残るが、全首脳が参加する形での会議開催の見通しは極めて険しくなった。

メルケル首相がトランプ氏の招待を断れば、米独関係の溝も深まりかねない。これまでも国際協調を重視するメルケル氏と自国第一を主張するトランプ氏は環境問題などで対立してきた。最近でも、世界保健機関(WHO)の在り方や独ロのガスパイプライン計画を巡って両国の態度の違いが鮮明になっていた。

G7首脳会議にはすでに日本の安倍晋三首相が出席の意向を表明している。会議では国際的な人の移動の再開やワクチン開発、途上国の債務問題などが話し合われる予定になっていた。

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