埼玉でドライブスルー続々、桶川市主催のマルシェでも

2020/5/29 19:49
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新型コロナウイルスの感染防止に配慮しつつ客足を呼び戻そうと、埼玉県内でドライブスルーでの販売が広がっている。マイカーに乗ったままで安心して買い物を楽しんでもらい、店内の「3密(密集、密接、密閉)」を避ける。新規顧客の獲得や販路拡大につなげ、落ち込んだ収益を補う。

卸売市場内で商品を積み込む関東食糧の従業員(23日、さいたま市)

「いらっしゃい!」。大宮総合食品卸売市場(さいたま市)で23日、威勢の良い声が響いた。市場内に店舗がある業務用食品卸の関東食糧(埼玉県桶川市)がドライブスルーで一般向けに食材の販売を始めた。

商品は新鮮な魚介類やバーベキュー用の国産肉セットなど12種類。事前に客がネットで頼んでおけば、到着すると手際よく車に積み込む。従業員と接触するのは会計時のみだ。「スーパーは人が多い。車は家族で来れるのもメリット」(岸田健吾部長)という。

今後も毎週火曜と土曜に実施を予定する。市場は土曜に一般客に対して開放しており、「知ってもらうきっかけにもなれば」と話す。

埼玉県を中心に食品スーパーを展開するベルクは戸田中町店(戸田市)でドライブスルーでの販売を始めた。野菜と果物が箱いっぱいに入った詰め合わせが2000円。事前にネットで予約し、車から降りずに受け取ることができる。

店内の混雑を避けて、食材を調達できるようにとサービスを始めた。リピート客もいるといい、「他店舗での展開や商品の拡充も検討している」(同社)という。

新型コロナで売り上げが減った地元の飲食店や農家を支援しようと、自治体が主催する例もある。桶川市はドライブスルー方式のマルシェを6月27日まで、毎週火・木・土曜に午前11時から午後2時まで開く。1日最大8店舗が出店する。

弁当や総菜などを500~1000円、季節の野菜などが入った「おまかせ野菜セット」を500円で販売する。5月26日の初日には用意した約410個の商品が2時間たらずで完売。「予想以上のにぎわいだった」(産業観光課)。店舗をPRする機会としても活用してもらい、コロナ収束後の集客につながるよう支援する。

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