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業績ニュース

オリンパス、7期ぶり最終赤字 1~3月 内視鏡苦戦

2020/5/29 21:07
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オリンパスが29日発表した2020年1~3月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が74億円の赤字(前年同期は16億円の黒字)と、7四半期ぶりの最終赤字に転落した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため不急の手術が延期され、内視鏡などの需要が一時的に落ち込んでいる。米国での製品の置き換え、買い戻しで発生した費用も利益を押し下げた。

1~3月期の売上高は5%減の2023億円だった。内視鏡事業の売上高は4%減の1106億円、治療機器事業も4%減の525億円だった。病院での新型コロナ感染拡大を防ぐため、各国で不急の手術延期が推奨されている。コロナ対応を優先する病院側は医療機器の更新や商談などを見送っている。オリンパスはコロナの影響が売上高で130億円、営業利益で80億円の押し下げ要因になったと見積もる。

その他に米国で米食品医薬品局(FDA)が十二指腸内視鏡について推奨する仕様を公開したことを受けて、旧モデルの置き換えや買い戻しにかかる費用を計上。営業利益は35%減の49億円となった。

20年3月期の通期業績は中国を中心に内視鏡、治療機器の両事業が堅調に伸びた。前の期に計上した裁判の和解費用もなくなり、純利益は6.3倍の516億円だった。

21年3月期の業績見通しは未定とし、6月24日に改めて公表するとした。4月以降も欧米などを中心に手術延期の影響が出ており、同月の売上高は内視鏡事業が前年同月から10%減、治療機器事業が同30%減だった。

武田睦史最高財務責任者(CFO)は今後の影響について「5月は4月より厳しい状況。9月末に向けて徐々に収束する」と見通す。地域別には「中国で少し回復のようなサインがみられる」という。

正常化への道筋が不透明な中で、オリンパスは財務基盤の強化に動いている。5月までに800億円のコマーシャルペーパー(CP)を追加発行した。また、4月からは円、ドル、ユーロなどの資金を一括して管理。グループ内の資金を効率的に運用する。

他の医療機メーカーでも手術延期の影響は出ている。カテーテル(医療用細管)が主力のテルモでは、4月の売上高が前年同月比約1割減。カテーテルを取り扱う心臓血管部門は約3割減となっった。佐藤慎次郎社長は「下期に回復基調になると見込むが、正常化が6カ月遅れる回復遅延シナリオも念頭に置く」と話す。

テルモは3月までに400億円の資金調達を済ませた。また600億円の融資枠を追加で設定するなど手元資金を厚くしている。

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