中部の工作機械8社、4月受注は10年ぶり低水準

2020/5/29 19:30
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中部の工作機械の受注減が止まらない。中部経済産業局が29日発表した主要8社の4月受注額は2010年1月以来、10年ぶりの低水準となった。新型コロナウイルスのまん延で、納入先の設備投資需要が冷え込んだほか、国内外の外出制限で商談が進まなかった。経済活動の再開で先行する中国では底入れの兆しもみられるが、先行きはなお不透明だ。

集計対象はオークマ、ヤマザキマザック、三菱電機ジェイテクト、FUJIなど中部に生産拠点を持つ8社。4月の受注額は前年同月比48%減の182億だった。受注額は18カ月連続のマイナスで、08年のリーマン・ショック後の需要減で落ち込んだ10年1月(165億円)以来の低さだった。

顧客の設備投資の先送りなどで、自動車関連は前年比8割、一般機械や精密機械は5割も落ち込んだ。個別企業ではオークマが4割減。国内は緊急事態宣言が発令されたため「客の要望があっても商談で詰めきれなかった」という。

コロナ禍で当面は受注低迷が見込まれるが回復の兆しもある。中部8社の4月受注額では中国が微増と、5カ月ぶりにプラスに転じた。欧米でも都市封鎖(ロックダウン)の解除が進み、生産活動も戻り始めている。ヤマザキマザックは「全体として投資マインドは低いが、次世代通信規格『5G』や半導体産業などからの引き合いは増えている」としている。

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