中国ネット通販の京東、家電の国美に110億円出資

2020/5/29 16:30
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【大連=渡辺伸】中国ネット通販2位の京東集団(JDドットコム)は同国の家電販売店大手、国美零售と資本提携する。国美が発行する新株予約権付社債(転換社債=CB)1億ドル(約110億円)分を引き受ける。国美の実店舗を通じて自社のネット通販に顧客を誘導する。新型コロナウイルスで中国の家電市場は縮小しており、家電大手とのシェア争いが激化しそうだ。

国美零售は中国の各地で家電販売店を運営している(29日、遼寧省大連市)

両社が発表した。京東が社債を株式に転換すると国美への出資比率は2.8%となる。社債の引受時期は未定だ。

中国に約2600店ある国美の店舗で商品を見てもらい、京東のサイトで買ってもらうなどの相乗効果も見込む。家電製品の調達や物流・配送なども相互に協力し合う。

京東はこれまでも実店舗との連携を強化してきた。19年4月に12億7千万元(約190億円)を投じ、家電販売店大手の五星電器に46%を出資した。20年1月には携帯電話販売店大手の北京迪信通商貿にも30億円程度で約9%出資した。

今回の国美に対する出資により、中国の家電市場は主に京東と、家電販売店大手の蘇寧易購集団に19.9%を出資するアリババ集団の2陣営に分かれる。研究機関の全国家用電器工業信息中心によると、20年1~3月期の中国家電販売シェアは蘇寧が25%、京東が19%だった。アリババの通販サイト「天猫(Tモール)」が11%、国美が5%と続く。

この期間の中国家電販売額は1172億元と前年同期比で36%減った。新型コロナで外出を控える人が増えたためで「20年通年でも19年より減る」と同機関は予測する。

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