都の新規感染22人 東京アラート指標、悪化傾向に
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東京都は29日、新型コロナウイルスの感染者を新たに22人確認したと発表した。1日当たりの新規感染者が10人以上となるのは4日連続で、20人を超えるのは5月14日以来となる。都内の感染者は累計で5217人となった。新たに3人の死亡を確認し、都内の死者は計302人となった。
直近1週間で見た1日当たりの新規感染者数の平均は29日時点で11.7人となった。都はこの数値が「20人未満」であることや、感染経路不明の人の割合が「50%未満」であることなどを休業要請の段階的緩和を進める条件としている。
都はこうした指標を監視し、一定の目安を超えれば警戒情報「東京アラート」を発して注意喚起する。その後、さらに指標が悪化すれば改めて休業を要請するとしている。
29日時点で直近1週間の感染経路不明の人の割合は、東京アラートを発出する目安を超える54.9%だった。ほかの指標も悪化傾向にあるが、東京アラートの発出について、都の担当者は「週明けの数字も見て判断したい」としている。
都によると、29日の新規感染者22人のうち感染経路が不明なのは13人。年代別では20~30代が11人と半数を占めた。接客飲食業の従業員が2人いたほか、パーティーに参加して感染した若者も複数人いたという。
都内の1日当たりの新規感染者は2人だった5月23日以降、増加傾向にあり、大型連休後に街中で人出が増えたことが影響している可能性がある。

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