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阪神・高山、レギュラー奪還に意欲

2016年のセ・リーグ新人王、阪神・高山俊がレギュラー復帰へ意欲を示している。新型コロナウイルスの影響で開幕は従来より約3カ月遅い6月19日に決まったが、この間、自主練習を着実に続けてきた。外野陣はチーム内で最大の激戦区で前途は険しいものの、意気盛んだ。

甲子園球場で練習する高山(23日)=阪神球団提供

昨季の阪神外野陣は中堅に新人近本光司、左に福留孝介、右に糸井嘉男の両ベテランを据えて、ガッチリと固まっていた。高山は105試合に出場したものの、スタメン出場は62試合。福留、糸井の休養日や故障したときの出場にとどまった。

しかも、この外野陣に今季、もう一枚、強力なライバルが加わった。元大リーガーで、韓国球界で昨年打点王になった32歳のサンズ。左打者が多い阪神がずっと求めてきた右の強打者だ。左打者高山の出場へのハードルはさらに高くなった。

それでも高山は「戦うのは味方の選手でなく相手投手」とくじけていない。近本が華々しくデビューしたときも、この姿勢を貫き、自らを鼓舞してきた。

新人王になったときの高山は輝いていた。巧打を重ね、134試合出場で136安打を放った。ところが、2、3年目には長い2軍暮らしを体験するなど、別人のような不振に陥った。

17年に糸井が移籍入団してきた。首位打者、盗塁王のタイトルを取った実力者の加入に、高山が身構え、多少守りの姿勢になったのは否めない。

「パ・リーグ式」の容赦ない内角攻めに悩まされた2、3年目でもあった。セ・パ交流戦でのパ勢は、セの若い人気者を内角攻めで揺さぶる。それにヒントを得たかのように、セ勢の攻め方も違ってきた。

「厳しく攻められるのは、相手に認められた証拠」と言ってきたが、昨季の高山は打撃に手を加えた。打席での始動を早めて、打ち損じを少なくする。とりわけ、投手のクイックモーションへの対応に気をつけた。

左腕対策というもう一つの課題にも取り組んだ。3月1日のソフトバンクとのオープン戦に1番で出場、第1打席で米大リーグ54勝の新外国人左腕ムーアの初球を快打した。待たずに振るのが最良の対策と感じた。調整は順調で「全試合に出るつもり」と、強気にもなってきた。

明大から入団5年目の27歳は東京六大学野球のエリート選手によくあるクールでペースを崩さないタイプ。だが、今は空席ができるのを待つだけだと取り残される。大阪・履正社高から入団した18歳の新人、右打者の井上広大もすぐ後ろに控えている。彼らを蹴散らすぐらいに荒っぽく挑むしかないだろう。

(スポーツライター 浜田 昭八)

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