新型コロナ、無症状者の部屋でも遺伝子 クルーズ船
国立感染症研究所が調査

2020/5/29 13:54 (2020/5/29 13:55更新)
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国立感染症研究所のチームはクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」内で新型コロナ感染者がいた部屋、いなかった部屋でトイレの床やテレビのリモコンなどで検体を採取した(写真は2月)=共同

国立感染症研究所のチームはクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」内で新型コロナ感染者がいた部屋、いなかった部屋でトイレの床やテレビのリモコンなどで検体を採取した(写真は2月)=共同

新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で、感染者の部屋の6割超からウイルスの遺伝子が見つかり、症状の有無により見つかる率や場所に大きな差はなかったとの調査結果を、国立感染症研究所のチームが29日までにまとめた。

調査にあたった感染研の山岸拓也・薬剤耐性研究センター第4室長は、ウイルスが付着した物を介した接触感染のリスクは、症状がない人もある人と同等と考えた方がよいと指摘。「日常的に手や指を清潔に保つことが重要だ」としている。

チームは2月下旬、感染者がいた33部屋と、いなかった16部屋でトイレの床やテレビのリモコンなど1部屋につき10カ所を対象に検体を採取した。さらに廊下の排気口など船内の共有部分97カ所も対象とし、新型コロナウイルスの遺伝子があるかどうかを調べた。

その結果、感染者がいた部屋の64%から遺伝子が見つかった。症状がある人がいた19部屋では10部屋、無症状の人のみの13部屋では10部屋で検出された。感染者のいない部屋からは検出されなかった。

検体を取った場所を比較したところ、トイレの床が39%と最も多く、次いで枕が34%、電話が24%となった。新型コロナウイルスは排せつ物にも含まれることがある。感染症の専門家は、トイレの使用後は、ウイルスが飛び散るのを避けるためにふたをして水を流すことを勧めている。

共有部分では廊下の排気口1カ所のみから発見された。いずれの検体からも、生きたウイルスは分離されなかった。〔共同〕

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