北九州2病院でクラスター 市長「第2波のただ中」

2020/5/29 0:51 (2020/5/30 2:23更新)
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新型コロナウイルスの感染者が再び増えている北九州市の2つの医療機関で、クラスター(感染者集団)が発生したことが28日分かった。同市が記者会見で明らかにした。同市では28日までに6日連続で計43人の感染を確認。このうち2人は、市立小学校の10代の女子児童と、市立中学校の10代の男子生徒で、市はこの2校を29日に学校閉鎖し消毒作業を行う。

北九州市の対策会議で発言する北橋健治市長=29日午前、北九州市役所

北九州市の対策会議で発言する北橋健治市長=29日午前、北九州市役所

新型コロナウイルスの感染者が再び増えている北九州市の北橋健治市長は29日、同市が感染拡大の「第2波のまっただ中」にあるとの認識を示し、市民に対し、改めて不要不急の外出を控えるよう求めた。市の新型コロナウイルス感染症対策会議の冒頭で発言した。

28日に新たに21人の感染が確認されたことを受け、市保健福祉局が同日夜に会見し、これまでに門司メディカルセンター(北九州市門司区)の患者と医療スタッフ計10人と、北九州総合病院(同市小倉北区)の患者と医療スタッフ計5人の感染を確認したと公表した。市は「(いずれも)クラスターと認識している」と説明。両院は新規の外来診療や救急外来を中止するという。

また、市教育委員会によると、感染が確認された2人の児童生徒は市立企救中学校(同小倉南区)と市立守恒小学校(同区)に通っており、両校は29日に全館を消毒して当面は閉鎖する。

菅義偉官房長官は29日の閣議後の記者会見で、北九州市の感染拡大について「第2波が来たとは考えていない。直ちに再び緊急事態宣言を発出する状況に該当しない」と述べた。「引き続き自治体と緊密に連携し、専門家の意見も聞きながら感染拡大防止に取り組む」とも語った。

西村康稔経済財政・再生相は記者会見で、28日に北九州市で感染が明らかになった21人のうち、17人は感染経路が判明したと説明した。家族や医療従事者など濃厚接触者という。西村氏は「こういうことは起こり得る」と指摘。「小さな流行をクラスター対策で封じ込めていく」と話した。

北九州では4月30日から5月22日まで3週間以上、感染者がゼロだったが、5月23日から再び増え始め、28日は4月1日と並んで1日としては同市で最多の21人の感染が確認された。28日までの6日間に感染が判明した43人のうち21人は感染経路が不明で、居住地域も分散している。性別は男性が17人、女性が26人だった。

厚生労働省はクラスター対策班を派遣し、28日から感染経路の調査などに着手した。市幹部はクラスター対策班から「濃厚接触者の行動履歴確認の範囲を広げたり、ウイルスの遺伝子を調べたりすることを勧められた」と述べ、感染防止対策を強化する考えを示した。

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