フィリピン、マニラなどの外出制限を大幅緩和 6月から

2020/5/29 0:14
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【マニラ=遠藤淳】フィリピンのドゥテルテ大統領は28日、新型コロナウイルスの感染拡大抑止のためにマニラ首都圏などに敷いた外出・移動制限を6月1日から大幅に緩和すると表明した。感染防止策の徹底を条件に大半の事業所や店舗の操業を認める。制限導入から2カ月半がたち、経済の立て直しを急ぐ。ただ、感染者は増加基調にあり、感染拡大リスクは残る。

一部店舗が再開したフィリピンのショッピングモールを訪れた客ら(マニラ、5月18日)=AP

政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月17日にマニラなどに外出・移動制限措置を導入。警察、軍を動員して厳格な運用を続けてきた。期限の延長を繰り返し、5月16日に自動車などの工場に半分の人員での操業を認めるなど一部緩和していた。

6月1日からはマニラなどの制限を大幅に緩和。ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を確保するなどの感染防止策を取ることを条件に、工場や商業施設の多くに通常通りの操業を認める。飲食店は従来と同様、持ち帰りと配達のみが可能で店内飲食は認めない。全面的に停止していた公共交通機関も再開する。

外出・移動制限の導入後、経済活動が停滞して多くの人が失職、政府・地方自治体が現金や食料を貧困層に配るなどして生活を支援してきた。だが、市民に加えて、財源の枯渇する自治体からも早期の制限緩和を求める声が強まっていた。

新規感染者数はここ数日、増加傾向にあり、28日には過去最多となる539人の感染が確認された。感染者の累計は1万5588人、死者は921人。出稼ぎ先から帰国する人が増えたことが一因とみられるが、収束は見えていない。ドゥテルテ大統領は28日夜のテレビ会見で「制限を完全に解除したわけではない。新型コロナは存在し続ける」と述べた。

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