立山黒部貫光、期間従業員20人を解雇 2ホテル年間休業

2020/5/28 19:30
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山岳観光路「立山黒部アルペンルート」を運営する立山黒部貫光(富山市)は28日、2021年3月期を通じてグループの2つのホテルを休業すると発表した。運営などに関わる期間従業員約170人のうち、20人を解雇した。訪日団体客の利用が見込めないため、休業で人件費を削減する。新型コロナウイルスの観光業への影響が雇用にも及んでいる。

訪日団体客の利用が見込めず、大幅な収入減が想定される(立山黒部アルペンルートのロープウエー)

訪日団体客の利用が見込めず、大幅な収入減が想定される(立山黒部アルペンルートのロープウエー)

宇奈月国際ホテル(富山県黒部市)と弥陀ケ原ホテル(同県立山町)を休業する。訪日団体客の利用が多いが、もともと採算が悪化していたという。個人客が多いホテル立山(同)は7月1日に営業を再開する。

同社はグループで260人の社員を抱えるほか、利用者が多い春から秋にあわせて約170人の期間従業員を雇っている。ロープウエーやケーブルカーといった運輸事業の再開を当初予定の6月1日から19日に延ばすため、「解雇の人員がさらに増える可能性がある」(同社)という。

28日に記者会見した見角要社長は「例年なら4~6月で年間収入の40%を稼ぐが、今年はほぼ売り上げがない状況」と述べ、21年3月期の業績は見通せないとした。資金繰りの支援についても、複数の金融機関と交渉しており「今期はなんとかやりくりできる」との見方を示した。

20年3月期の連結決算は売上高が前の期比9%減の66億円、最終損益が13億円の赤字(前期は5800万円の黒字)だった。19年秋の台風で北陸新幹線が不通になり、首都圏などからの客が減ったのが響いた。

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