知床のクマ、ポリ袋口に 付近で不法投棄相次ぐ

2020/5/28 13:37
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世界自然遺産の北海道・知床で、生ごみなどの不法投棄が後を絶たない。一帯は世界有数のヒグマの生息地で、今月にはポリ袋やペットボトルをくわえる姿も目撃された。クマが生ごみを口にして味を覚え、人間に近づけば餌がもらえると学習してしまう恐れがあるといい、関係者は「絶対に捨てないで」と呼び掛けている。

環境省によると、ヒグマは知床半島で200頭以上生息すると推測されており、世界でも屈指の密度となっている。

野生動物の保護などに取り組む知床財団によると、5日夕、斜里町の住民からクマが出没したとの連絡を受け、国立公園に近い国道周辺へ職員が向かったところ、体長約80センチの子グマが、近くにあったポリ袋をくわえるのを見た。

近くでは17日、地元のガイド会社の社員、吉田理人さんがペットボトルを口にした子グマの姿も目の当たりに。「とても悲しい気持ちになった」と振り返った。

現場付近では4月、誤食したとみられるポリ袋が混じったクマのふんも見つかったほか、野菜や果物の生ごみや電化製品、タイヤなどの投棄が相次ぐ。人の目が少ないため、不法投棄しやすい場所の一つになっている可能性があるという。

クマは人間の食べ物の味を覚えると、人の近くに行けば餌があると学び、観光客の車や付近の民家に近づくこともある。知床財団の石名坂豪保護管理部長は「食べ物の残りなどを不法投棄することは大きな危険につながる」と訴えている。〔共同〕

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