印製薬サン・ファーマ、純利益4割減 1~3月
インド後発薬最大手のサン・ファーマシューティカル・インダストリーズが27日発表した2020年1~3月期の連結決算は、純利益が約40億ルピー(約57億円)と前年同期比37%減った。増収だったが、米子会社が訴訟関連費用の引当金など特別損失を計上し、利益を押し下げた。新型コロナウイルスによる業績への影響は限定的と説明した。

売上高は828億ルピーと11%増えた。全体の3割強を占める米国で15%の減収となったものの、インドで販売が大きく伸びた。インドでは前年同期に販売網の変更で一時的に落ち込んだが盛り返した。他の新興国でも販売量が増えた。
20年3月期通期では売上高が11%増の3347億ルピー、純利益は41%増の376億ルピーだった。前の期に特損として計上した、独占禁止法を巡る訴訟で約120億ルピーの和解金がなくなったのが大きい。