富士ゼロックス、VPNの速度落ちにくく 在宅を支援

2020/5/27 18:07
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富士ゼロックスは27日、中小企業向けのネットワーク運用管理サービスを刷新すると発表した。次世代インターネット接続方式を使い、VPN(仮想私設網)などで通信速度が落ちにくくした。新型コロナウイルスの流行で在宅勤務が推奨され、自宅など社外からネットワークに接続するサービスの受注は前年同期の約8倍に増えている。サービスを刷新し、中小企業の在宅勤務を後押しする。

ネットワーク運用管理サービス「ビートベーシック」は、専用の機器をLAN(構内情報通信網)に接続し、パソコンに専用のソフトをダウンロードすると、セキュリティー対策やVPNの構築などができる。富士ゼロックスが24時間体制で通信状況を監視し、障害が発生したときは専門スタッフが対応する。

従来はインターネットの接続で「PPPoE」と呼ばれる通信方式を使っていたが、利用者が増えると通信速度が遅くなることが多かった。新たなサービスでは「IPoE」という次世代方式で接続する。利用者が少なく、通信速度が落ちにくいという。米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」の更新時は専用の通信経路を設けることで、通信負荷を抑える。

新型コロナ対策で外出自粛が呼びかけられ、在宅勤務を導入する企業が増えている。ただ中小企業は大企業に比べて在宅勤務の環境整備が遅れていることが多い。VPNの通信速度の低下が業務の妨げになっている。富士ゼロックスはサービスの刷新により、中小企業の在宅勤務を後押ししたい考え。

基本サービスの初期費用は6万円から、月額料金は約2万円から。すでにサービスを利用している企業は機器を交換すれば新たな通信方式を利用できるという。富士ゼロックスは2022年までに8000件の新規契約の獲得を目指す。(花田幸典)

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