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スズキ、営業益34%減 20年1~3月期 回復期待で株価半値戻し

スズキが26日発表した2020年1~3月期の連結営業利益は前年同期比34%減の446億円だった。インドや日本で販売が落ち込んだ。同日会見した鈴木修会長は「4~6月期の落ち込みを7~9月期で補う」との見通しを示した。株式市場ではいち早く回復期待が強まっており、5月26日の株価終値は、3月下旬に付けた底値と比べて5割強戻している。

1~3月期の売上高は16%減の8623億円だった。四輪車の世界販売台数は69万2000台と18%減少した。主要市場であるインドでも販売台数は18%減の35万3000台にとどまった。最終損益は176億円の黒字(前年同期は20億円の赤字)だった。19年3月期にリコールによる検査費用を特別損失に計上していた反動も出た。

21年3月期の業績予想は「未定」とした。20年3月期の四輪車の売上高のうち3割を占めたインドでは、3月下旬に始まった都市封鎖(ロックダウン)の影響から工場を閉鎖。4月の販売台数はゼロだった。現在、工場稼働を再開したものの「5月はせいぜい1万台程度にとどまる」(鈴木会長)。6月以降については「国内で6万台以上の生産を計画している。インドは早々にフル稼働に入りたい」と語った。

インド西部のグジャラート州に建設した組み立て工場については稼働時期を未定とすることを明らかにした。同工場はインドでの販売低迷を受けて20年4月から同7月に稼働を延期していた。鈴木俊宏社長は「稼働時期は新型コロナウイルスの感染の状況を見ながら決めていく」とした。

同日、20年3月期の年間配当を前の期の年間配当(74円)から11円増やして85円とすると発表した。3月に創立100年を迎えたことによる記念配11円を盛り込んだ。

株式市場ではスズキの業績回復に期待が集まっている。インドのロックダウンなどが懸念され、3月下旬には昨年末比46%安(終値ベース)に沈み、トヨタや日経平均を大きく下回ってきた。4月以降、株価は回復基調に転じた。5月26日の終値は昨年末比17%安とトヨタ(14%安)の水準に近づいてきている。

東海東京調査センターの杉浦誠司シニアアナリストは「インドでの販売底入れを見込み、収益の回復を期待する向きが多い」とみる。同業種の中で財務基盤が比較的安定しており、同氏は「相対的には底堅い展開が続く」とみていた。

同日発表した20年3月期の売上高は前の期比10%減の3兆4884億円、純利益は25%減の1342億円だった。

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