次世代がん治療、2~3年後に年300~350人 南東北グループ

2020/5/26 18:37
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総合南東北病院などを運営する南東北グループ(福島県郡山市)は26日、次世代の放射線がん治療法とされるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の治療を始めたと発表した。BNCTは再発を繰り返す悪性のがんなどに高い治療効果があり、日本が世界をリードしている。民間病院で同治療を実施したのは世界で初めてという。2~3年後をメドに年間300~350人の治療を目指す。

BNCTの照射装置のボタンを押す渡辺一夫グループ総長(26日、福島県郡山市)=南東北グループ提供

BNCT向けに陽子線を発生させるサイクロトロン装置(福島県郡山市)=南東北グループ提供

26日治療を受けたのは咽頭がんが再発を繰り返しほかには治療法がないと診断された50代の男性。1回の照射により治療は無事終了したという。

BNCTは事前にホウ素を取り込ませたがん細胞に中性子をあてて細胞内で微弱な核反応を起こし、がん細胞だけを消滅させる技術。これまで京都大学などの研究機関で臨床に適用された例がある。

喉、口腔(こうくう)、鼻の中など頭頸部(とうけいぶ)のがんに健康保険が適用される6月以降、治療数を段階的に増やす。

高井良尋・南東北BNCT研究センター長は「がん治療のパラダイムシフト(構造変化)となりうる」と意義を述べた。

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