岩手のトヨタ系8社、感染者移送車を県に無償貸与

2020/5/26 17:35
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岩手トヨペット(盛岡市)など岩手県内のトヨタ系8社は、新型コロナウイルスの感染者を移送するための車両を県に無償貸与することを決め、26日に県庁で引き渡し式を開いた。感染者を後部座席に乗せても、空気が運転席と助手席に循環しないように改造したのが特徴。県内では感染者は未確認だが、今後、軽症や無症状の感染者が見つかった場合、受け入れる宿泊施設に移送するのに使う。

白根・トヨタ自動車東日本会長(中)らからレプリカキーを受け取る達増知事(左)(26日、岩手県庁正面玄関前)

エアコン作動時、透明シートの隔壁は後部座席側に膨らみ、空気が前部の運転席などに循環しない(26日、岩手県庁正面玄関前)

無償貸与したのは、トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)が改造したミニバン「シエンタ」。運転席と助手席がある前方スペースと後部座席の間に透明シートの隔壁を設置するとともに、エアコン風量を強くして固定することで、前部の気圧を高めて後部からの空気が循環しないようにした。また、後部座席は3列シートの2列目を取り外して乗降しやすくした。

この日の式典にはトヨタ自動車東日本の白根武史会長や岩手県の達増拓也知事らが出席。白根会長は「ドライバーを感染から守るにはどうしたらいいか、現場のアイデアを生かしてつくった」と改造の経緯を説明するとともに、移送車両の貸与に向け、県からも「万全に万全を期したい」との要望があったことを明らかにした。

達増知事は白根会長らからレプリカキーを受け取り、「県内では感染者が確認されていないが、万が一の時でもしっかり対応できる車を提供してもらい、心強い限りだ。県民の命健康を守るため、有効に活用したい」と感謝の言葉を述べた。

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