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アビガン、新たな副作用見つからず 藤田医科大

藤田医科大学は26日、国内の新型コロナウイルス感染症の患者にアビガン(一般名ファビピラビル)を投与した後の症状の変化や副作用の有無を調べた「観察研究」の中間報告を発表した。約2000人に投与した結果、新たな副作用は見つからなかった。詳細を日本感染症学会のホームページに公開した。

3月中旬から5月中旬にかけ、全国の約400の医療機関でアビガンを投与した。現場の医師が患者の持病やアビガン服用後の症状の変化などを記録したデータを同大が集めて解析した。

アビガンは富士フイルム富山化学が新型インフルエンザの治療薬として開発。新型コロナの治療では新型インフルより服用量が増えるが、報告された変化は尿酸値の上昇などにとどまった。解析に取り組んだ同大の土井洋平教授は同日の記者会見で「大勢の患者に投与しても新たな副作用は見つからなかった」と話した。

投与から7日後の段階で症状の変化を見ると、酸素吸入のいらない軽症患者で約74%が改善した。一方、人工呼吸器が必要な重症の患者では約40%にとどまった。

同じ条件下で薬を飲んだ患者と飲まなかった患者を比べる臨床試験(治験)などと異なり、観察研究は個別の患者の治療結果を集めて分析する。症状が改善した人には薬が効いた人と自力で改善した人が含まれ、薬の効果を判断できない。

アビガンをめぐっては富士フイルム富山化学が治験を進めているほか、藤田医大が観察研究とは別に厳密な条件で薬の効果を調べる特定臨床研究を実施している。観察研究のデータは、こうした研究の結果と合わせてアビガンの承認時に役立ちそうだ。

同大の2つの研究に関わる土井教授は「特定臨床研究の患者の登録数は目標にほぼ達し、スケジュール通りで終わりそうだ」との見方を示した。8月までに結果がまとまる予定だ。

観察研究の今後については、土井教授は「アビガンの適応外での使用が続く間は、個々の治療結果のデータを集める観察研究が必要」として継続して取り組む姿勢を示した。

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