名刺の運命 作家 嵐山光三郎

エッセー
2020/5/30 14:00
情報元
日本経済新聞 電子版
保存
共有
その他

会社勤めのころ名刺がどんどんふえていった。哲学者の先生、理学博士、宇宙物理学者の名刺を貰(もら)うと利口になったようで、会社の代表取締役や銀行支店長の名刺は心強い。警察署長の名刺、地元の国会議員、外務省総務課、なんて名刺も効きそうな気がして名刺ストック帳に入れた。いろんな業界の名刺がふえると、交際範囲が広がったような気になった。イラストレーターや漫画家は名刺をくれるが、歌手や俳優は売れている人ほ…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

電子版トップ



[PR]