新型コロナ「世界は第1波のまっただ中」 WHO警告
日本の対策「成功」と評価

2020/5/26 8:51 (2020/5/26 20:38更新)
保存
共有
印刷
その他

ブラジルは世界で2番目に感染者が多い(リオデジャネイロ)=ロイター

ブラジルは世界で2番目に感染者が多い(リオデジャネイロ)=ロイター

【ジュネーブ=細川倫太郎】新型コロナウイルスの勢いが衰えない。世界保健機関(WHO)は25日の記者会見で、世界全体では感染拡大の「第1波のまっただ中だ」と警鐘を鳴らした。特に南米など新興国で患者が急増しているほか、規制を緩和し始めた先進国も第2波が到来するリスクがくすぶっている。

米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、世界の累計感染者数は550万人を超えた。ブラジルとロシアはそれぞれ感染者数が36万人以上と、米国(約166万人)に次いで多い。新興国では検査や医療態勢が不十分な国も多く、感染者は統計よりもさらに多い可能性がある。

欧米などの先進国は、外出規制や店舗閉鎖などの規制の解除に動き出した。ただ、WHOで緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は25日、依然として感染は拡大している段階として、「患者はいつでも急増する可能性がある」と警告した。流行がいったん落ち着いたドイツや韓国では再び感染拡大が生じた。

日本は25日に緊急事態宣言を全面的に解除した。WHOのテドロス事務局長は日本は新たな感染者が大幅に減少し、死者も少ないとして「(ウイルスの封じ込めに)成功した」と評価した。ひとまず爆発的な感染拡大は回避できたが、今後は人々の気の緩みも懸念される。WHOは1メートル以上の対人距離の確保や、患者の隔離など「すべての国は厳戒態勢を維持する必要がある」(感染症専門家マリア・ファンケルクホーフェ氏)とする。

一部では、新型コロナはインフルエンザのように冬に再燃するとの声もある。ただ、季節や気温とコロナの関連性は解明されておらず、ライアン氏は10月や11月に次の波が来ると推測するのは「危険」と一蹴した。一部の国で感染者が減少しているのは季節が理由ではなく、徹底した公衆衛生対策を打った成果だと強調した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]