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元慰安婦女性「30年間利用された」 支援団体を批判

記者会見する元従軍慰安婦の李容洙さん(25日、韓国・大邱)

【大邱=恩地洋介】1990年代に旧日本軍の元従軍慰安婦だと名乗り出た李容洙(イ・ヨンス)さん(91)が25日、韓国の大邱(テグ)市で記者会見した。寄付金の不明朗な使途が取り沙汰される支援団体を「慰安婦問題を30年間、利用してきた」と批判した。韓国検察は先週、疑惑解明に向けて支援団体への捜査に着手した。

李さんが批判したのは元慰安婦を支援する市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)。国会議員に当選した尹美香(ユン・ミヒャン)前代表に関しても「検察が明らかにするだろうが、慰安婦を利用したことは到底許されず、罰を受けなければならない」と述べた。

正義連や前身の「韓国挺身隊問題対策協議会」を巡っては、2019年の決算書類で前年から繰り越されるはずの22億ウォン(約1億9千万円)の使途が問題となっている。12年には相場を上回る価格で元慰安婦の施設用に住宅を購入し、尹氏の父親に管理人としての給与を支払っていた。

正義連は慰安婦問題の最終解決をうたった15年の日韓合意に反対するなど、日韓外交に影響を及ぼしてきた。韓国メディアによると、尹氏らは元慰安婦に対し合意に基づく支給金を受け取らないよう働きかけていた。

文在寅(ムン・ジェイン)政権は日韓合意を「被害当事者と国民が排除された政治的合意だった」などとする検証報告書を出し、元慰安婦を支援する財団を一方的に解散した。ただ、日本政府が拠出した10億円を元手に、合意当時に存命だった47人のうち35人が1人当たり1億ウォンの支給金を受け取っている。

正義連はソウルの日本大使館前で水曜日に開く集会を開催している。李さんは7日に記者会見した際、この集会を「学生に憎しみと傷を教えている」と指摘していた。25日の会見では「デモの方法を変えなければ」と話し、韓国と日本の学生が交流し歴史を学ばなければならないと主張した。

李さんは韓国で元慰安婦を象徴する女性として知られ、映画にも出演。17年には訪韓したトランプ米大統領と文大統領の夕食会に呼ばれ、トランプ氏に抱きついたことがある。

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