コロナワクチン、臨床試験21年春にも KMバイオ

2020/5/25 18:30
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会見するKMバイオロジクスの永里社長(左)と園田憲悟製品開発部長(25日、熊本市)

会見するKMバイオロジクスの永里社長(左)と園田憲悟製品開発部長(25日、熊本市)

明治ホールディングス(HD)傘下でワクチン製造のKMバイオロジクス(熊本市)は25日、開発に着手する新型コロナウイルス感染症のワクチンについて、2021年4月以降に臨床試験を始める方針を示した。

永里敏秋社長が熊本市で記者会見し、明らかにした。大量に培養したウイルスを薬剤などで感染性や毒性をなくしてワクチンとして利用する「不活化ワクチン」の開発を目指し、国立感染症研究所や東京大学医科学研究所、医薬基盤・健康・栄養研究所と連携する。

20年度中に動物を用いた試験を終え、その結果を踏まえて21年度にもヒトへの臨床試験を始める。国立研究開発法人の日本医療研究開発機構の事業に採択され、約11億円の支援を受ける予定だ。

また、KMバイオロジクスが熊本県内に保有する新型インフルエンザワクチン用の生産設備をコロナ用ワクチンの生産に活用できないか検討するとした。同社は5700万人分の新型インフルエンザワクチンを生産できる設備を持っている。

永里社長は「設備をフル活用して安全性、有効性を最優先にしながら開発していきたい」と意気込みを語った。

同社は東大医科学研と毒性を極度に弱めたウイルスをワクチンに活用する「弱毒生ワクチン」の開発も進める。KMバイオロジクスは旧化学及血清療法研究所(熊本市)の事業を引き継ぎ、18年に発足した。

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