政治と検察 「統制と独立」の微妙な間合いに激震
編集委員 清水真人
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検察はどのような犯罪をも捜査でき、公訴を提起できる唯一の存在だ。法務省にある特別な行政機関で、トップの検事総長らの任免権は民意を背景とする内閣が持ち、民主的統制の下にある。半面、準司法的性格を帯びる強大な検察権の行使には厳格な政治的中立性や独立性も必須条件だ。一筋縄では行かない微妙な間合いで対峙してきた政治と検察に激震が走っている。
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