大暴落の原油 長期はETF、短期はCFDで投資
海外投資の狙い目(3)

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2020/5/28 2:00
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写真はイメージ=PIXTA

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コロナ・ショックで最も大きく値下がりしたものの一つが原油価格だ。世界中の経済活動が停止することで原油の需要が急減する中、産油国間の減産交渉が決裂し、価格が暴落した。「海外投資の狙い目」の最終回は、原油への投資方法をみていく。

■原油先物価格が史上初のマイナスに

昨年末に1バレル60ドル台だったWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物価格は、4月に史上初めてマイナスの価格を付けるに至った。これは、原油の保管コストが原油の価値を上回ったために起こった現象だが、コロナ・ショックの事態の大きさを表す出来事として市場に強烈な印象を与えた。

ただ、こうした異常事態は投資の好機にもなり得る。目先は値動きの大きい相場が続く可能性が高く、タイミングを捉えれば大きな利益も狙えそうだ。一方、いずれコロナ問題が収束し、世界の経済活動が再開されれば、5月初旬時点の20ドル台から価格は上昇するとの見方が多い。安値を拾いながら、長期で上昇を待つ戦略もありそうだ。

■24時間取引できるCFD

では、原油に投資するにはどのような手段があるか。最も手軽なのは、原油価格に連動するETF(上場投資信託)やETN(上場投資証券)だ。これらは株式と同様に市場で売買でき、保有コストも低い。

東証には複数の原油ETF・ETNが上場しているが、流動性が高い銘柄を選ぶのがいい。NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信(1699)などが候補になる。また、原油価格の2倍の値動きをする銘柄や、正反対の値動きをする銘柄もある。

東証上場の主な原油ETF・ETN

注)データは5月11日時点

注)データは5月11日時点

ただ、こうしたETFやETNは、基本的に東証の立会時間しか売買できないのが難点だ。原油価格は海外発のニュースで動くことが多く、日本の深夜や祝日に相場が急変することもある。

そこで注目したいのが、CFD(差金決済取引)。これはFX(外国為替証拠金)取引とよく似た仕組みの取引で、(1)少ない元手で大きな額を取引できる(レバレッジ取引)(2)買いだけでなく、売りからも入れる(3)日本の深夜や祝日にも取引できる──といった特徴がある。特に、短期売買で利益を狙いたい人に向く商品と言える。

ETFとCFDの違い

(市田憲司)

[日経マネー2020年7月号の記事を再構成]

日経マネー 2020年7月号 アフターコロナの勝ち組日本株

著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP
価格 : 750円 (税込み)

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