布マスク34県でも配達 「今更もらっても…」の声

新型コロナ
社会・くらし
2020/5/23 18:22
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集合住宅のポストに配達されるマスク(23日午前、福井市)=共同

集合住宅のポストに配達されるマスク(23日午前、福井市)=共同

新型コロナウイルス感染拡大防止のため政府が全世帯に配布する布製マスクの配達が23日、感染者が比較的少なく推移した地域でも一斉に始まった。厚生労働省によると、この日の配達開始は宮城や奈良、感染者が出ていない岩手など34県。感染者が拡大した東京や大阪など13都道府県では既に配布が始まっており、政府は5月中に配布を終えるとしている。

奈良市の奈良中央郵便局では23日、配達員が布マスクの入った袋をバイクの荷台に次々と詰め込み出発した。この日は市内約1万カ所に届ける。

仙台市の仙台中央郵便局でも配達がスタート。通り掛かった会社員、高橋徹さん(59)は「5月に入って街中で手に入るようになった。今更もらっても使わない。マスク2枚送るのに、政府はどれだけ時間と税金をかけているのか」と憤った。

熊本市の繁華街・下通商店街へ買い物に来た大学生、佐藤歩さん(18)は、家にマスクの買い置きがあるが、「国からマスクが届くなんてなかなかないこと。やっと届くと聞いてうれしい」と笑顔を見せた。

普段は福井県が全戸に配布しているマスク購入券で不織布マスクを買い、使っているという福井市の飲食店経営、野坂美智代さん(61)は「手に取って、これが首相が着けているアベノマスクかと感動した。自分の分は県からのマスク購入券で間に合っているので、給食を配膳するときに布マスクが必要な小学5年の孫にあげたい」と話した。

布製マスクの配布は、感染拡大の影響で市販のマスクが入手しづらくなったことから決まった。1世帯2枚で、経費は466億円。汚れによる回収といった混乱もあった。緊急事態宣言は42府県で解除されているが、感染拡大第2波への注意が求められる。政府は全世帯向けとは別に、妊婦向けや学校向けなどのマスクも配布している。〔共同〕

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