乳児8千万人、はしかなど感染リスク 予防接種中断で

2020/5/23 4:02 (2020/5/23 6:50更新)
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【ジュネーブ=細川倫太郎】世界保健機関(WHO)などは22日、定期的な予防接種が中断に追い込まれ、世界で8000万人の乳児がポリオや麻疹(はしか)などの感染リスクにさらされていると警告した。新型コロナウイルスの感染拡大でワクチンの供給が滞っているほか、感染を恐れて病院に行かない家庭も増えているためだ。

子どもへの定期的な予防接種が各国で中断に追い込まれている=AP

WHOや国連児童基金(ユニセフ)などによると、少なくとも68カ国で1歳未満の乳児8000万人が予防接種を受けるのが難しくなっている。WHOのテドロス事務局長は「小児期の予防接種の停止は、生命への大きな脅威になる」と警鐘を鳴らした。

新型コロナ対策のために各国が導入した国境閉鎖や航空便の減少などで、ワクチンの配送が大幅に遅れているのが一因だ。新型コロナの感染を恐れて子どもを病院に連れて行くのをためらう親もいる。同様の事例は日本でも問題になっている。予防接種を受けなければ感染症によって、命を落としたり、障害が残ったりする恐れがある。

ユニセフは、航空会社などにワクチンを低コストで迅速に輸送するなどの協力を呼びかけている。各国はまず予防接種を受けていない子どもたちの調査を強化することが重要とした。一部の国ではスーパーや薬局で予防接種をしていると説明し、病院以外でも対応できる場所を確保するなどの工夫も必要になるとした。

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