中国5県の百貨店売上高 4月は62%減、休業・短縮営業で

2020/5/22 20:24
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新型コロナウイルスの感染拡大は、中国5県の百貨店に深刻な影響を及ぼした。4月の売上高は前年比で6割以上落ち込み、減少幅は3月(31.3%)を上回り、統計がある1965年以降で最大となった。ただ、14日の緊急事態宣言の解除を受け、多くの店舗が営業を再開。感染防止対策を施しながら、少しでも売り上げを回復させるために知恵を絞っている。

岡山高島屋は25日から営業時間を午前10時から午後7時までに拡大する(岡山市)

中国四国百貨店協会が22日発表した4月の売上高は、前年比62.2%減の69億1300万円と7カ月連続のマイナスだった。4月16日に国が緊急事態宣言の対象を全国に拡大したことを受け、各県が出した外出自粛要請に伴う休業や営業時間の短縮が大きく響いた。1月末に天満屋の広島アルパーク店(広島市)が閉店したことも、押し下げ要因となった。

品目別では、主力の衣料品が72.6%減に落ち込んだ。化粧品は50.9%減、美術・宝飾・貴金属は57.4%減。食品フロアのみで営業を続けた店舗は多かったが、来店客数の減少が響き食料品も50.8%減だった。

宣言解除を受けて広島市内では18日に福屋と広島三越、20日にはそごう広島店が営業を再開したが、先行きへの不透明感は残る。鳥取大丸(鳥取市)は4月に5階と屋上を改装したが、屋上のビアガーデンの開設が見込めず、6月の北海道物産展の中止も決まった。5月16、17日の週末も買い控えの雰囲気が根強く、「高価な物を購入する客が減った」という。

ただ、販売テコ入れに向けた動きは着々と進んでいる。11日から全館営業を再開した岡山高島屋(岡山市)は、午前10時30分~午後6時だった営業時間を18日から午後6時30分までに延長。25日からは、午前10時~午後7時と前後30分ずつ拡大しほぼ通常通りとする。11~20日の間で、来店客数は前年比2割減、売り上げも1割減まで回復してきたという。

一畑百貨店(松江市)は中元商戦を、例年より2~3週間早く6月6日頃から始める予定。売り上げ回復への足掛かりとして期待しているほか、期間を長く設けることでお客に分散してきてもらう狙いもある。天満屋岡山本店(岡山市)でも、インターネットでの受注に力を入れる方針だ。

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