マレーシアのカジノ大手ゲンティン、1~3月赤字転落

2020/5/22 19:15
保存
共有
印刷
その他

カジノ事業の回復ペースは今後も鈍そうだ

カジノ事業の回復ペースは今後も鈍そうだ

【シンガポール=谷繭子】マレーシアのカジノ大手、ゲンティンが21日に発表した1~3月期の最終損益は3億4200万リンギ(約84億円)の赤字だった。前年同期は9億7100万リンギの黒字だった。新型コロナウイルスの対策で、マレーシアやシンガポールなどで展開するカジノの休業が響いた。ホテルなど関連ビジネスも苦戦した。観光業の回復にはなお時間がかかるとみられ、業績の低迷は続きそうだ。

売上高は26%減の41億900万リンギだった。同社は「リゾート・ワールド」の名称で統合リゾート(IR)を展開している。稼ぎ頭のシンガポールのIRは1~3月期、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)が前年同期より半減した。クアラルンプール郊外のIRなど、マレーシアのホテル・レジャー事業も4割近く落ち込んだ。英米などの事業も低迷した。

4~6月期の業績は、休業の影響でさらに悪化するとみられる。マレーシアのカジノは「再開準備を始めた」(同社)一方、シンガポールではカジノの開業には今後2カ月以上かかる見通しだ。

入場者数の制限など感染防止策が今後、どの程度厳しくなるかが焦点だ。「年後半には業績は回復に向かうが、ペースは鈍い」(現地アナリスト)との見方が優勢。外国人客が多いシンガポールでは、国境封鎖の緩和を待たなければならない。

米ラスベガスに開発中のカジノは予定通り、21年夏の開業を目指す。同社は横浜市のIR入札に参加を表明している。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]