アシックスの1~3月期、最終赤字 コロナで店舗休業響く
アシックスが22日発表した2020年1~3月期の連結決算は、最終損益が2億円の赤字(前年同期は43億円の黒字)だった。新型コロナウイルスの感染拡大で国内外の店舗の臨時休業が響いた。ロシアやブラジルの通貨安に伴い為替差損を22億円を計上したことも重荷となった。米国で新型コロナ対策による38億円の還付税があったが補えなかった。
売上高は14%減の853億円。1月からの店舗の臨時休業で香港、台湾を含む中華圏で人気シューズ「オニツカタイガー」の売り上げが約4割減った。電子商取引(EC)サイトでの販売は増えたが補えなかった。
延期になった東京五輪・パラリンピックの関連費用も負担となり、営業損益は8億円の赤字(同61億円の黒字)だった。為替差損も22億円を計上し、経常損益は31億円の赤字(同68億円の黒字)だった。
新型コロナの感染拡大で業績が見通せず、2月に発表した20年12月期の業績予想を取り下げた。配当予想も未定とした。
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