国内粗鋼生産、4月23%減 下落幅「リーマン・ショック」以来

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2020/5/22 17:41
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日本鉄鋼連盟(鉄連)は22日、4月の国内粗鋼生産量が前年同月比23.5%減の661万7千トンだったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞が要因で、下落幅は「リーマン・ショック」の影響を受けた2009年7月並みとなった。鉄鋼大手は一時休止する高炉を増やす計画で、5月以降は生産量がさらに落ち込みそうだ。

粗鋼生産量は2カ月連続のマイナス。前年同月比で20%以上減るのは、09年7月(24.9%減)以来となる。新型コロナの完全収束する見通しが立たないなか、製造業では自動車メーカーの工場が停止。建設業でも工事中断が相次いでいる。

このため鋼材需要は激減しており、鉄鋼大手は4月以降、減産対応に追われる。日本製鉄は4月、東日本製鉄所鹿島地区(茨城県鹿嶋市)と、関西製鉄所和歌山地区(和歌山市)で計2基の高炉を一時休止。JFEスチールも西日本製鉄所の倉敷地区(岡山県倉敷市)で、改修工事の前倒しにより高炉1基を一時休止した。

日鉄は5月にも東日本製鉄所君津地区(千葉県君津市)の高炉を一時休止し、7月にはさらに室蘭製鉄所(北海道室蘭市)などでも踏み切る予定だ。JFEも「4~6月期の生産能力は3割減となる」(同社)とする。5月以降は生産量のさらなる落ち込みは避けられそうにない。

鉄連によると「リーマン・ショック後では、最大で4割以上も前年を下回る月があった」という。工場などの稼働が完全に再開するにはなお時間がかかるとみられており、鉄鋼業界の苦境は当面続きそうだ。

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