エプロン+腕カバー=簡易防護服 大分の包材会社開発
レジ袋加工などの協和包材(大分市)は簡易型の医療用防護服を、6月から本格生産する。新型コロナウイルスの感染拡大で防護服の品切れが続いていることを受け開発した。エプロン部分と腕カバー部分に分かれ、併せて着ると長袖エプロンと同じように使える。袋を加工する既存設備で生産できるのが特徴。当面は受注生産とし、合わせて日産5千~6千枚を視野に入れる。

透明なフィルムを使った試作品は大学などから改善の指摘を受けた。それを踏まえて量産品は着色フィルムを用い、袖口も開きすぎない加工をする。30枚入りの税別価格はエプロンが900円、腕カバーが600円。首の後ろを引っ張るとミシン目で切れ、表面に触れずに丸めて捨てられる。医療現場や介護施設、宿泊施設、食品工場などでの利用を想定している。

河野洋介専務は「ホームページでエプロンと腕カバーの図面を公開している。全国の袋製造業者に知ってもらい、防護服不足の緩和につながれば」と話している。同社は1959年に創業し、大分市内に工場を持っている。
