ウイルスの底知れぬ怖さ 驚異の生存戦略に迫れ
驚異のウイルスたち(1)

2020/5/23 2:00 (2020/5/23 5:31更新)
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日本経済新聞 電子版
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新型コロナウイルスの感染が広がり始めたころ、専門家は「したたかで賢く、やっかいだ」とたびたび口にした。感染しても多くは軽症か無症状とされる。感染した人の死はウイルスの死を意味する。発症せずに人知れず感染を広げるような戦略に専門家ですら底知れぬ怖さを感じたのだ。地球上には、おびただしい数のウイルスがいる。繁栄の陰には巧妙な生存戦略がある。小さな体のどこから「賢さ」が生まれるのか。ウイルスとは何か。謎に満ちた驚異の実像に迫る。

生物の体を乗っ取り、自在に操る――。ホラー映画の主役のようなウイルスがいる。チョウやガの幼虫に感染する「バキュロウイルス」だ。感染した幼虫は高い所を目指す衝動にかられ、木の枝の先で力尽きる。死骸は溶けるか、鳥が食べる。全てはウイルスをまき散らすため。ウイルスが描くシナリオ…

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