東京都、「新しい日常」提案 対策と経済活動両立へ

2020/5/22 16:02
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東京都は22日、新型コロナウイルスの感染拡大収束に向けた「新しい日常」のモデルを都民や事業者向けに公表した。都民に「3密」回避など基本的な対策の徹底を呼びかけるほか、企業には事業の本格再開の際の留意点をガイドラインとして示した。「ポスト・コロナ」(小池百合子知事)を見据え、有識者や都民、企業から広くアイデアを募る。

東京都は買い物でレジに並ぶ際、間隔をあけるように改めて呼び掛ける

東京都は買い物でレジに並ぶ際、間隔をあけるように改めて呼び掛ける

小池氏は同日の記者会見で、店舗・施設の休業や都民の外出自粛の要請の段階的緩和の行程を盛り込んだ「ロードマップ」を公表した。「新しい日常」の提案はその一環だ。小池氏は「一日でも早く平穏な日々を取り戻したい。感染症防止と経済・社会活動の両立をはかり、新しい日常を定着していこう」と呼び掛けた。

都民には3密回避のほか▽手洗いの徹底・マスクの着用▽2メートルのソーシャルディスタンスの確保――を引き続き求める。例えば、買い物の場面では(1)少人数・短時間(2)レジで並ぶ時は間隔をあける(3)通販やキャッシュレスを活用――といった対策を例示した。

企業向けには、客や従業員の感染を防止するためのガイドラインを策定した。店舗や施設を問わない業種共通の対策として▽予約制などによる混雑緩和▽人と人の対面が想定される場所にアクリル板を設置――などを提案した。

業種別の留意点も示した。例えば、ホテルの宴会場では「ビュッフェは蓋でカバーしスタッフが取り分ける」といったポイントを解説した。イベントの主催者には、客同士が近づきすぎる状態を避けるため、あらかじめ席数を減らすなどの対応を提案した。小池氏は「事業者が創意工夫をはかり、対策に取り組んでいただくようお願いする」と強調した。

都が都民らに依頼するだけでなく、コロナへの対応を「次なる改革」(小池氏)につなげるためアイデアを広く募り、政策立案に生かす。近く、テレビ会議による小池氏と有識者との意見交換を開くほか、メールなどで都民からの提案を7月末まで募集する。

都は27日開会の都議会定例会で審議するコロナ対策を盛り込んだ2020年度補正予算案の中に「新しい生活様式」に対応したビジネス展開の支援経費を盛り込んだ。中小企業を主な対象に、ガイドラインの提示とともに財政支援も合わせて実施し、事業活動の本格再開を後押しする。

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