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米エヌビディア利益2.3倍 2~4月、ゲーム用半導体好調

(更新)

【シリコンバレー=佐藤浩実】米半導体大手エヌビディアは21日、2020年2~4月期の純利益が前年同期比2.3倍の9億1700万ドル(約990億円)だったと発表した。売上高は39%増の30億8000万ドル。新型コロナウイルスの影響で自動車向け半導体の販売が停滞する一方で、巣ごもり需要を支えるデータセンター向けが8割増えて全体を押し上げた。増収増益は2四半期連続。

データセンター向けの売上高は11億4100万ドルとなり、四半期ベースで初めて10億ドルを上回った。米アマゾン・ドット・コムや米マイクロソフトといったクラウド大手が投資を積み増しているためだ。コロナで在宅勤務に使うサービスやネット動画の視聴が一段と進んだことも、販売拡大につながった。

ゲーム向けは前年同期比27%増の13億3900万ドル。2月はサプライチェーン(供給網)の混乱や店舗閉鎖による落ち込みが目立ったが、自宅で過ごす時間が延びたことでゲームで遊ぶ人が増え、四半期ベースではプラスとなった。

任天堂の「ニンテンドースイッチ」向けの販売拡大も寄与した。ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は「あつまれ どうぶつの森」など人気ゲームの名前を挙げ、「エヌビディアの技術を使って遊んでもらっている」と話した。

一方、自動車向けは7%減の1億5500万ドルだった。エヌビディアは自動車分野の停滞が今後数四半期続くとみている。

5~7月期の売上高の予想は35億7700万~37億2300万ドル。前年同期を38~44%上回る水準で、4月末に買収を完了した部品メーカー、メラノックス・テクノロジーズの事業が寄与する。エヌビディアは14日に処理性能を大幅に高めたデータセンター向けGPU(画像処理半導体)を発表したばかりで、新製品の販売効果も見込んでいる。

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