札幌市が378億円補正予算、PCR検査態勢も整備進む

2020/5/21 18:44
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札幌の温泉街、定山渓は国の緊急事態宣言期間中は土日にもかかわらず人出が限られた(4月26日)

札幌の温泉街、定山渓は国の緊急事態宣言期間中は土日にもかかわらず人出が限られた(4月26日)

札幌市の秋元克広市長は21日記者会見し、新型コロナウイルス対策関連の2020年度補正予算案(総額378億円)を公表した。北海道では函館市や苫小牧市でもPCR検査センターの稼働が決まり、緊急事態宣言の解除後を見据えた行政の備えも本格化している。

21日の道内では新型コロナ感染者を新たに5人確認した。15~21日の7日間では合計35人。人口10万人あたりの感染者数は0.67人で、0.5人程度以下とする国の解除基準を上回っている。

定山渓の足湯につかる人もまばらだった(4月26日)

定山渓の足湯につかる人もまばらだった(4月26日)

秋元市長は行動変容の効果を認め「第2波も収束に向かいつつあるのではないか」との認識を示した。ただ経済活動を再開するには検査件数を増やし、軽症者向け施設を確保して隔離する一貫体制が不可欠。道は函館と苫小牧以外にもPCRセンター設置の動きがあるとして「地元医師会の協力が必要であることも考えれば、順調なペース」(新型コロナウイルス感染症対策本部)とする。

札幌市の補正予算でもPCR検査態勢強化に約8億円を計上した。現在より数十件多い、1日あたり最大500件の検体を取り扱えるようにし、約15億円かけて入院患者受け入れ環境も整える。患者を受け入れる医療機関には陽性患者1人あたり30万円の補助に加え、感染の可能性のある「疑似症患者」でも1人あたり15万円を給付。病床数を現在の350程度から約500まで増やす。

記者会見する札幌市の秋元克広市長(21日、札幌市)

記者会見する札幌市の秋元克広市長(21日、札幌市)

中小企業の運転資金対策には310億円を充当。用意していた350億円の融資枠は足りなくなっており、800億円まで上限を広げる。

消費回復策では市内店舗で利用できるプレミアム商品券(1万2千円分)を1万円で50万冊販売する。温泉街・定山渓の宿泊施設で利用可能な1人あたり2千円の割引クーポンを市民を対象に5万人分配布する。

(高橋徹、久貝翔子)

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