/

すかいらーくの今期、中間配当をゼロに、再上場後初

すかいらーくホールディングスは21日、2020年1~6月期の配当(中間配当)をゼロにすると発表した。従来予想は9円。中間配当をゼロにするのは14年の再上場後初めて。新型コロナウイルスの感染拡大で客足が遠のいており、手元資金の確保を優先する。同日公表した20年12月期(国際会計基準)の売上高に相当する連結売上収益は前期比26~30%減の2630億~2760億円となる見通し。

20年12月期の売上高見通しについて、日本経済新聞の取材に応じた相沢拓也最高財務責任者(CFO)は「コロナ前の売り上げには戻らないという前提で試算した」と説明した。4~6月の売上高は前年同期の40~50%の水準に落ち込むと想定する。7~9月は宅配注文の拡大で60~70%に持ち直し、10~12月には80~90%に戻るとみる。営業利益は、算定が難しいため未定とした。

売り上げが減るなかで手元資金の確保に急ぐ。年間200億~250億円を見込んでいた投資額のうち、60億~70億円程度を見送る。90店舗を見込んでいた新規出店も凍結し、20店舗強にとどめる。デジタルメニューの導入などの投資も見直す。本部の人員削減を検討するほか、食品ロスの削減で80億~90億円の支出を圧縮する。

3月末に400億円の借入枠を確保したが、コロナが長期化すればさらなる借り入れも検討する。19円としていた年間配当予想は未定としたが、株主優待は維持する見通しだ。

4月の既存店売上高は前年同月比58%減だった。しゃぶしゃぶレストラン「しゃぶ葉」など家族向けの業態で客足が減少した。一方で持ち帰りは伸びており、前年同月の2.6倍になった。デリバリーも26%増えた。

テレワークなどの普及に伴い、外食の消費行動が昼間時間へ移ることを見通して業態も見直す。コロナ禍で人々の生活習慣が変わり、「深夜の活動が減っていくと想定している」(相沢CFO)ためだ。メニューについても400~500円台の低価格帯の種類を増やしていく。数年間は節約志向が強まり「価格優位性はあると考えている」と話す。

同日発表した20年1~3月期の連結決算は、純利益が前年同期比91%減の2億4800万円だった。1~3月期としては再上場後の最低となった。売上高は8%減の867億円。客数が減少して食品ロスが発生した。

すかいらーくが過去にMBO(経営陣が参加する買収)をした過程で発生した1460億円ののれんについては、コロナの影響は一時的だとして減損しなかった。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

業界:

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン