養殖マグロ水揚げAIでタイミングよく 豊田通商とNEC

2020/5/21 17:30
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豊田通商は21日、養殖クロマグロのサイズや重量を人工知能(AI)で測定するシステムをNECと共同で開発したと発表した。従来は手作業で測定した後に特殊な分析が必要で全体で数日かかっていたが、新システムでは1日で正確に測れるという。適切な水揚げ時期や餌の量を短時間で決めることができるようになるとして、豊田通商の養殖拠点に導入した。

いけすの中の養殖クロマグロのサイズをAIで測定する(幼魚の体長を測るイメージ)

水中カメラで魚群を5~10分ほど撮影し、NECが開発したAIをクラウド経由で使い分析する。5~10分の長さの映像があれば、いけすにいる養殖マグロのサイズや重量の平均を算出できる。測定にAIを使うシステムはNECが2018年に開発していたが、成魚だけが対象だった。新システムでは体長約20センチ以上の幼魚も正確に測定できる。豊田通商は既に沖縄や長崎の養殖拠点にシステムを導入している。

これまでは映像をコマ送りにして1尾ずつ手作業で測っていた。一度の計測に3時間ほどかかる上、計測したデータを解析しマグロの成長度合いを導くのに数日かかっていたという。

豊田通商は「近大マグロ」で知られる近畿大学と提携するなど、マグロ養殖事業に力を入れている。沖縄県名護市と長崎県五島市に拠点を持ち、完全養殖に乗り出している。

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