山本化学、水着素材の医療用マスクカバー 一般に販売

水着素材の山本化学工業(大阪市)は21日、水着などに使う伸縮性のある生地を用いたマスクカバーを22日に一般向けに発売すると発表した。使い捨てマスクやキッチンペーパーの上に重ねて使い、顔に密着するためウイルスの侵入を抑えられる。医療従事者向けには4月から販売しており、一般にも販売を広げる。月に50万枚を生産する。
発売する「ビオラ―3 マスクカバー(白色)」は1枚3300円。一般的な不織布のマスクの場合、顔とマスクの隙間から空気が出入りするが、カバーを上から着けることで密着度を高めウイルス侵入の可能性を低減する。空気はマスクの中心部に10個ある穴から取り入れる。
特殊なポリエステル素材を使い、マスクカバーの表面に水をスプレーすると約1時間、冷たさが持続する。夏場でも快適に着用できる。内側には水は浸透せず、化粧がくずれる心配はない。洗って繰り返し使える。
緊急事態宣言の解除が広がり、人の行き来が今後増える。「新型コロナウイルスの感染拡大の第2波、第3波を防ぐために増産し、一般の人にも使ってもらいたい」と山本富造社長は話す。楽天市場で販売し20~40日以内に発送する予定。

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