エチレン設備稼働、4月は91.4% やや持ち直す

2020/5/21 15:04
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石油化学工業協会(東京・中央)は化学製品の基礎原料であるエチレンの4月の生産設備稼働率が91.4%だったと発表した。3月は同稼働率が6年4カ月ぶりに好不況の目安となる90%を下回ったが持ち直した。5月以降、定期修理に入る合成樹脂などのプラントが複数あり、4月中に在庫を積み増そうとする動きが影響したとみられる。

4月のエチレン生産量は前年同月比9.7%減の46万5400トンだった。定期修理中のプラントが前年同月より1基多い2基あったことや、プラントの稼働率が低かったことが響いた。

石化協と塩ビ工業・環境協会がまとめた主要5樹脂の生産量(数量ベース)は、全ての樹脂で前年同月を下回った。国内出荷も全ての樹脂でマイナスだった。緊急事態宣言下で多くの人が外出を自粛し、個人消費が急減したほか、自動車などの工場停止も影響した。

輸出はポリスチレン(PS)と塩化ビニール樹脂(塩ビ)で減少した。特に塩ビは前年同月比で6割程度と大きく減少した。平時の輸出量の7~8割を占めるインド向けが同国のロックダウン(都市封鎖)で減ったため。在庫はポリプロピレン、PSがやや高めの水準。

石化協の森川宏平会長(昭和電工社長)は「今後の石油化学製品の需要は包装材や医療関連が堅調である一方、国内自動車の本格的な減産などで工業用途ではさらなる低下が見込まれる」と文書でコメントした。

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