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サムスン、最先端5ナノ半導体量産へ TSMC追う

【ソウル=細川幸太郎】サムスン電子は21日、半導体の受託生産事業で最先端の回路線幅5ナノ(ナノは10億分の1)メートル製品の量産を年内に始めると発表した。まずソウル近郊の華城(ファソン)事業場で始め、2021年には平沢(ピョンテク)事業場にも拡大する。ライバルの台湾積体電路製造(TSMC)は今春に5ナノの量産を始めており、サムスンは生産技術の開発を急ぐ。

19年4月に表明した、10年間で133兆ウォン(約12兆円)を半導体の受託生産事業での設備投資や研究開発に投じる計画の一環だ。華城事業場だけでなく、現在はメモリー半導体の生産拠点である平沢事業場でも受託事業の半導体生産を始める。平沢での5ナノ量産のための設備投資は10兆ウォン(約9000億円)程度を見込む。5ナノ以降の最先端投資は平沢で進める計画だ。

サムスンは自社のスマートフォン向けCPU(中央演算処理装置)のほか、米クアルコムや米IBM、米アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)などから半導体の生産を請け負っている。最先端の生産ラインを用意してライバルのTSMCから顧客を奪う狙いがある。ただ、同分野で5割超のシェアを持つTSMCは量産技術でサムスンに先行している。

5ナノ以降の高性能半導体の生産には「EUV」と呼ぶ次世代技術が必要だ。同技術を独占するオランダの装置メーカーASMLが新型コロナウイルスの感染拡大を受けて生産を休止した影響で、装置導入が遅れる可能性もある。サムスンはメモリー最大手として培った生産技術を活用してTSMCを追う構えだ。

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